突然ですが、皆さんは集中力に自身はありますか?
僕は全くと言っていいほど、集中力がありません。
高校生の皆さんにとっても、勉強だけではなく部活などにおいても集中力を高めるというのは重要なことですよね。
そんな集中力についてのお話です。
人間は集中しにくい生き物である
脳科学者の中野信子氏によれば、人間は脳の構造上 “集中しにくいようになっている” らしいのです。
さらにやっかいなのは、集中しなければと思えば思うほど、かえって気が散るような仕組みになっているのだそうです。
人間はもともと、集中するのが難しい生き物なのです。
なぜ集中するのが難しい生き物なのかというと・・・
中野氏によれば、人間の脳がもともと集中しづらい構造なのは「生命を維持し、子孫を守るため」なのだそうです。
人間が簡単に集中して、周囲が見えないほど作業に没頭するようになると、周囲に危険が迫ったり、自分の子どもが危険にさらされたりしても、気づくことができなくなってしまいます。
だからこそ私たちの脳は、危険を察知すべく、ひとつのことに集中しにくい構造になっているのです。
これを聞いて、ちょっと安心してしまいそうですが、だからといって集中できないと困りますよね。
では、集中力を保つために必要なポイントを3つあげていきます。
取り組むことを「ひとつ」に絞る。
皆さんはマルチタスクという言葉を聞いたことはありますか?
簡単に言うと、一度に複数のことをこなすことができる、そういう能力のことですね。
しかし、一度に複数のことをこなそうとする、考えるということをすると、それぞれに注意が分散されます。
言い換えれば、それぞれに100%の力で取り組むことができなくなるということです。
ということで、注意力を分散させないためにも、取り組むことは「ひとつ」に絞って、勉強を進めてください。
気になることを頭の外へ。
意味不明ですね・・・説明します。
ひとつのことに集中しようと思っても、他の関心事が頭にあると集中力は発揮できません。
「心配事がある」
「明日の部活でこういうこと練習をしよう」
・・・など、頭の中に他の関心事があるような状態で集中しようとしても、脳はふとした瞬間に、今関係のない関心事を思い出します。
思い浮かんでしまうと、気を取られてしまって、本来集中力を発揮したい事柄がおろそかになってしまいます。そんな経験、きっと皆さんにもあることでしょう。
それを防ぐには、「今はこのことだけ!」とできるように、他の関心事を頭から一切、消しておく必要があるのです。
頭から消すためにいい方法としては、紙などの頭の外に書き出しておくことです。
頭の中だけで存在している、「関心事や、気になることのすべて」を紙に書き出すという作業を行いましょう。
これは、ブレイン・ダンプと呼ばれる手法で、とても効果の高い方法です。
やり方は簡単。紙とペンを用意して、思いつくことをただひたすら書き出すだけ。ただこれだけです。
書き出すことで、「頭の外」に紙という形で具現化されますから、頭で覚えておく必要がなくなるのです。頭にとどめておく必要がなくなり、頭の中がクリアになり、余計な心配事からは解放されて、心が落ち着いた状態になるのです。
また、勉強の途中で、関心事が舞い込んでくることもあります。
たとえば、友達からLINEが来たとか。
よくありますよね。
こういうことを防ぐためにも、集中したいときは、そういうものは手の届かないところに遠ざけておく。
こういう、集中できる環境づくりの工夫も大切です。
細かく区切ってたくさん休む
短期間に負荷の高いことに取り組むので、集中力を発揮すると、疲れるのは当然です。
集中力の持続時間は様々な研究がなされていて、90分、45分、30分・・・と結果も様々。年代によっても異なるとのことですので、「〇分が限界です」と一概には言えません。
しかし、長くても90分というのが定説のようで、集中力が続かないというのは、当然のことなのです。
長い時間勉強をする場合は、こまめに休んで集中を意識的に切りましょう。
その方が効率的です。
疲れ切ってしまう前に、休憩を取って休んでください。それはサボりではなく、次の集中のための準備時間。
いいかえると必要なメンテナンスの時間です。
精神論だけで長時間休みなく勉強をすると、反動でその後の時間、集中力が下がります。
集中力を保つためには、切り替えが大切です。
いかがでしたか?
集中力を高めるポイントを書いてみました。
集中して、実りある勉強ができることを祈ってます。