高校3年生の皆さん、学校も普通に戻り、大急ぎで授業が進んでいる事でしょう。
これから受験に向けて数回受けることになる模試。その模試を最大限生かす方法を、今回ご紹介したいと思います。
模試の結果の受け止め方
皆さんは、模試の結果(個人成績表)を受け取ったとき、「偏差値」や「合格可能性評価」、「全国順位」を見て、どのような反応をしますか?
自分が思っていたよりも高い偏差値が出て喜ぶ人、合格可能性評価が悪くて落ち込む人……さまざまかと思います。
しかし、模試の結果を見て一喜一憂をすることはおすすめできません。判定はあくまで模試を受けた時点での合格可能性ですので、あまり楽観的にも悲観的にもならないようにしましょう。
合格可能性評価が悪かったからといってすぐに志望校を変えるようなことはせずに、模試をしっかりと復習し、その後の具体的な学習指針を立てましょう。模試で解けなかった問題は入試本番までに解けるようになっていればよいのです。大切なのは、復習して自分の弱点や反省点を振り返り、補強することです。
また、個人成績表で特に着目してほしいのは、各科目の設問ごとの得点率です。自分の弱点が反映されていますので、謙虚に受け止めて、その分野には特に力を入れて対策に取り組んでください。
そのためには、「時間配分のどこがダメだったのか?」「単語・熟語などの知識量に問題がなかったのか?」「どういった設問形式を苦手としているのか?」など、具体的に問題点を挙げてみてください。
そして対策は、「いつまでに」「どんなことを」「どのくらい」やるのか具体的に立てるようにしましょう。
模試を受けた後の復習法・勉強法
模試を受けた後は、下記の「復習ポイント」を意識しながら復習することが重要です。
復習ポイント
- 1 模試受験(本番のつもりで、時間配分なども考える)
→当日の夜までに反省点のピックアップ、共通テスト対策用の模試の場合は自己採点 - 2 時間が足りなかった問題等の解き直し
- 3 解答を見て自己採点
- 4 解答・解説集を見ながら復習
- 5 解けなかった問題をまとめて自分だけの問題集、単語帳等の作成
- 6 できなかった原因分析
- 7 具体的な対策を立てる
模試の結果が返却されたら、できるだけ早く復習しましょう。また、模試を受験した際(遅くてもその日の夜まで)に、思いつく反省点を書き留めておき、このメモを参考に復習するとよいでしょう。
そして、最初から解答を見て見直しを始めるのではなく、まずは手をつけられなかった問題や解き終わらなかった問題を解くことから始めてください。全部解き終わった後、答え合せをして、分からないところやあやふやなところは解答や解説を読んでください。
模試は重要問題の宝庫です。類似問題が本番で出題されることもよくありますので、分からなかった問題はノートに貼っていつでも復習できるようにしておくと便利です。
模試で解けなかった問題をノートにまとめていけば、自分だけのオリジナル問題集になります。英単語や古文単語も意味が分からないものも単語帳にまとめましょう。
また、英語長文ができなかったのであれば、「キーワードになる単語の意味がわからなかったのか」「構文が分からないところがあったのか」「それとも他に何か原因があったのか」……など、できなかった原因を分析し、今後の対策を具体的に立てるようにしましょう。