//暗記の苦手な人の特徴と暗記テクニック

暗記の苦手な人の特徴と暗記テクニック

暗記が苦手な人の覚え方

「なんでも」覚えようとする

いろいろな情報を覚えなければ不安だという気持ちもわかりますが、人間の記憶力や時間には限りがあります。どうしても覚えておきたいことに照準を合わせず、なんでもかんでも覚えようとするのは非効率でしょう。

「そのまま」覚えようとする

覚えることが苦手な人は、目の前の情報を「そのまま」覚えようとします。情報というのは発信側からすれば「説明するための情報」です。相手を納得させるために、修飾語やたとえ話が加わっているのが普通。つまり情報が長くなりがちなのです。ボリュームのある情報は当然ですがなかなか覚えられません。

「繰り返し」覚えようとしない

物事に関する記憶は、繰り返し情報に触れているうちに強化されるものです。しかし、暗記が苦手な人はそもそも繰り返す努力をしない傾向にあるようです。

以上の3つが、暗記が苦手な人の代表的な覚えかたです。そして、これを反面教師と考えれば、効果的な暗記の方法が自ずと見えてきます。具体的な暗記テクニックをあげながら解説しましょう。

暗記テクニック

核心部分に絞り込む

暗記が得意な人は、覚えるべき情報を選別し、絞り込みます。すべてを覚えることはできないと知っているから、限られた時間のなかで目標を達成するだけの知識量を確保できればよいと考えているのです。

勉強は、参考書などを「読むこと」が中心になります。しかし、本当に覚えるべきことは読む文章のすべてではなく、筆者の主張や結論が述べられている核心部分ではないでしょうか。

覚えるために文章を読むときには1行目から読み始める必要はありません。真っ先に「主張・結論」を探すようにしましょう。見つけたら、そこを繰り返し読んでできるだけ覚えます。それから1行目に戻ると、文章が格段に読みやすくなり、頭に入りやすくなるという効果もあります。

ところで、日本語の文章は「主張・結論」が後半や終盤に書かれていることが多いので、核心部分がわかりにくいときがあります。そんなときは、「しるし」となる次のような表現を探しましょう。

「つまり」「結論として」「要するに」「大切なことは」「重要なのは」

こうした表現に続くくだりには、核心部分が書かれていると思ってまず間違いありません。文章を目の前にしたら、まずは「しるし」を見つけることから始める。習慣にしたいですね。

キーワードに絞り込む

また、もうひとつの絞り込みテクニックとして、「キーワード」に絞って覚える方法を紹介します。

人間が瞬時に記憶できる情報量は数文字程度と言われています。数文字といえば単語のレベル。試験に出るようなキーワードに絞り込んで、それを覚えることに注力するのです。

キーワードを見つけるには、文のなかで「違う単語に入れ替えても意味が通る部分」を探します。作問者は入れ替えやすい単語に注目して作問する傾向があり、そこが出題されやすい部分になるからです。

ロシア帝国の極東進出に歯止めをかけるため、1902年に日本の林薫とイギリスのヘンリー・ペティー=フィッツモーリスとの間で、軍事同盟たる日英同盟に関する条約が締結された。この条約が失効したのは、四カ国条約の成立に伴ってのことで1923年のことである。

太字部分を入れ替えても文自体の意味は通りますから、ここが試験に出やすいキーワードです。キーワードを見つけたらマルで囲むなどして、集中的に覚えます。

また、キーワード以外の具体例や背景説明文などは、「覚えなくてもいい部分」としてカッコで括っておくと、情報を重要な部分だけに「圧縮」できます。あとで紹介する「即反復」の際にも便利な方法です。

「骨組み」と「サブ情報」に分ける

ほとんどの人にとって、2行以上の文を覚えるのは大変でしょう。覚えなければならない場合、すすめるのは「細分化」です。次の「日米修好通商条約」についての説明文を読んでください。

日米修好通商条約は、日本側に関税自主権がなく、一方でアメリカ側には外国人が在留国で本国領事の裁判を受ける領事裁判権があり、さらにはアメリカに有利な片務的最恵国待遇が認められていたため、不平等条約と呼ばれる。

細分化とは、文章を「骨組み(主語+述語)」とそれ以外の「サブ情報」に分けて、それぞれを1行ほどの小さな文にする方法です。説明文を実際に分けてみましょう。

[骨組み(主語+述語)]

「日米修好通商条約は不平等条約と呼ばれる」

[サブ情報]

「日本は関税自主権ない」
「アメリカは領事裁判権あり」
「アメリカに有利な片務的最恵国待遇があった」

骨組みとサブ情報を分けられたら、情報のポイントである骨組みをしっかり覚えます。ここを覚えてからサブ情報の暗記に取りかかります。そうしたほうが記憶が定着しやすいからです。

読み手を納得させるために説明する文章を、覚えるために「料理」することがポイントです。

何度も反復して覚える

「『頭のいい人』は繰り返すのが得意な人」だと言います。彼・彼女らは、何度も何度も、嫌になるくらい情報に触れる努力をしているのだそうです。ごくまれに、一度でも見たものを覚えてしまう人もいますが、それは「積んでいるエンジンが違う人」です。

まず、覚えたい文章を読んだらその場で反復する「即反復」を推奨します。そのうえで、知識に触れてから1日後、1週間後、1ヵ月後にもそれぞれ反復します。そうすれば「短期記憶」が「長期記憶」となって、定着しやすくなるのです。

問題は、反復すればするほど時間がかかってしまうこと。時間には限りがあるので、たとえば「3分だけ即反復する」と制限を設けるといいでしょう。

また、覚えるべきテキストにも工夫をこらします。先に述べた「絞り込みテクニック」で、覚えるべきキーワードをマルで囲い、覚えなくてよい部分はカッコで括る方法を紹介しました。即反復するときはカッコは無視して、マルの部分だけを読みましょう。時間が短縮でき、情報に触れる回数を増やすことができます。

以上、暗記方法の一部をご紹介しました。暗記にはいろいろなテクニックがあります。自分に合うものを探し、オリジナル暗記法までトライ出来れば、テストの点も格段にアップするでしょう。是非お試しください。