//人間は忘れる生き物です。だから、覚える為に……。
定期テスト前の2週間を乗り切ろう!➁

人間は忘れる生き物です。だから、覚える為に……。

「7回」が理想!? やっぱり勉強は “繰り返し” が最高の近道だった。

 

高校生活、部活は忙しい、通学時間がかかる、覚えることが多すぎる等、時間との闘いで、

いかに勉強時間を短縮して効率の良い時間の使い方ができるか、試行錯誤している人も多いのではないでしょうか。

その結果、1回ですべてを覚えようとして気合いを入れたはいいものの、結局記憶に残らずに無駄に終わってしまったことはありませんか? じっくりと目を通したつもりでいても、時間が経てば綺麗さっぱり記憶が抜け落ちている……そんな経験もあるはずです。

では、しっかりと記憶を定着させるにはどうしたらいいのでしょうか。

その答えはひとつしかありません。「繰り返し」こそが最強の勉強法であり、最も効率的で確実に結果に結びつく方法なのです。その効果を実感できれば、「たった1回で覚えようとすること」がいかに非効率的で無意味であるかがわかるでしょう。

テスト前までの計画の立て方

繰り返し勉強で成果をあげた著名人

東大法学部を首席で卒業し、NY州弁護士資格を持つ山口真由氏は、インタビューで1回ですべてを理解することを目指す精読ではなく、何回も繰り返して頭のなかに内容を写し取っていく読み方でわたしは結果を出してきましたと断言しています。

その方法は、同じ本を7回読む」という非常にシンプルなものです。しかし、山口氏はこの勉強法によって、塾に通うことなく東京大学受験や司法試験にも合格できたのです。

また、『最強の暗記術』(大和書房)の著者であり、極貧生活を送りながら独学で東大に合格、さらにハーバード大にも合格した“独学の達人”本山勝寛氏も、1回で完璧に覚えようとすると失敗すると述べています。

本山氏によると、地道な反復こそが暗記の鍵であり、「薄く塗り重ねていくイメージ」で複数回反復することで確実に暗記ができるそう。その回数は、山口氏と同様に「7回」を推奨しています。ハーバード大に合格するには圧倒的に足りなかった語彙力を強化するために、「7回繰り返し」で3,800語の英単語をたった1ヶ月で覚えた本山氏は、繰り返しの効果を実感したといいます。

超効率的な速読術『高速大量回転法(KTK法)』を生み出した宇都出雅巳氏も、脳の学習原理は繰り返しが原則であると力説しています。ざっくり繰り返しをしながら、だんだんと細部に入ることが理解につながり、記憶のためにも効率的らしいのです。

さらに、日米ベンチャー企業8社の取締役・顧問を務める会社経営者の本田直之氏は、1冊の参考書を必ず3回繰り返す」というレバレッジ記憶法を提唱しています。少ない労力で多くの成果をあげるためにも、この方法は非常に有効だそうです。

このように、確かな結果を出している一流の人たちは、1回ですべてを覚えようとするのではなく、「繰り返し」の勉強を強くすすめていることがわかります。

繰り返しが近道である理由

そもそも、なぜ面倒で時間がかかるように思える「繰り返し」が記憶の定着につながり、結果的に成果をあげる近道になるのでしょうか? そのメカニズムについて説明します。

わたしたち人間の脳の容量は限られているため、すべての情報を記憶しておくことは不可能であり、基本的には忘れるようにできています。記憶を司っているのはよく耳にする「海馬」という部分ですが、その海馬が必要だと判断した情報だけが脳の大脳皮質に送られることで、長期的な記憶として残るのです。

では、海馬は一体なにを基準に「必要であるか」を判断しているのでしょうか? それは生きるために不可欠かどうかということです。つまり、生きるために必要ではない=生活に直結する情報ではない、と判断すれば忘れてしまうのです。学問は大事ですが、“生きるため”“生活するため”には必ずしも必要ではありません。必死で勉強してもなかなか覚えられないというのは、脳の仕組みからしても当然なのですね。

そこで効果的なのが反復学習です。繰り返し同じ情報を脳に送ることで、海馬はそれが生きるために必要で重要な情報だと勘違いします。その結果、記憶の定着につながるというわけです。つまり、自分の脳を騙すために反復学習を行うのです。

このように、脳の仕組みがわかれば、繰り返し学習がいかに有効で理にかなっているか理解できるのではないでしょうか。

 

繰り返しのコツ

次に、「繰り返し」の方法について説明します。繰り返しの回数や考案者によって細かい違いがあるため、自分に合った方法を試して見ましょう。

 

7回読み勉強法』(山口真由氏)

コツは、じっくり読むのではなく「薄くサラサラと読み流す」ことを複数回繰り返す、ということです。回数に応じて読むべきポイントが違うので、その点に注意して読むようにしましょう。

サーチライト読み: 見出しなどを拾いながら読み流す。本の全体像をつかむ。1行1行読むのではなく、章のタイトルや見出しを拾うイメージで。

④⑤平読み: 重要キーワードを注視しながら読む。キーワードとキーワードの間の説明文を意識して要旨をつかむようにするのがポイント。

⑥⑦要約読み: 内容を頭で要約しながら読み進め、具体的な事例など細部に目を向ける。読みながら答え合わせをする感覚で読む。

 

7回繰り返し暗記術』(本山勝寛氏)

地道な暗記作業を7回繰り返すことを前提に計画を立てまたとえば、1年間で英単語を2,000語覚えるとすると、1回だけの暗記作業ではテストの直前に暗記したものしか正解できません。

だからこそ、最初の6ヶ月で1回目の暗記作業をして、次の2ヶ月で2回目、次の1ヶ月で3回目……というように、1年間で7回の暗記作業をする計算で計画を立てます。「忘れるものはしょうがない」と割り切って、「薄く塗り重ねていく」イメージで反復していきましょう

 

『超速大量回転法(KTK法)』(宇都出雅巳氏)

超効率的な速読術『高速大量回転法(KTK法)』に基づいた繰り返しメソッドは、次のようなものです。コツは詰まったらもくじに戻る」「とにかく止まらずに回転させ続けるこの2つです。

1. 本の全体構造をつかみやすい“もくじ”を何回転かさせる。5回転、10回転と、ひたすらもくじを繰り返し読む。

2. もくじによる全体構造の把握ができたら、“まえがき”と“あとがき”を読む。本の全体像が解説されているまえがきや、著者の核心が書かれているあとがきは、本文に入る前に読んでおく。

3. 見出しを中心に本文を読み進める。ワーキングメモリがいっぱいにならないように、途中でつまずいたらもくじに戻ったり、見出しをざっくり読んだりする。

4. 上記のような高速大量回転でざっくり繰り返し読んで、だんだんと細部に入っていく。

回転させ続けるポイントは、わからないところは飛ばして、読む気がするところを読む、ということです。詰まったらもくじや見出しを拾い読みすることで、徐々に細かい部分にも入っていけるようになります。

 

■3回繰り返す『レバレッジ記憶法』(本田直之氏)

時間管理に特化した効率的な勉強法として、本田氏が編み出したのが1冊の参考書を必ず3回繰り返す」というレバレッジ記憶法です。

1. 参考書をパラパラとめくって、全体に目を通す「通読」を行う。パッと見てわからないところにはペンで線を引く。

2. とくに記憶しづらいものは1回目とは違う色で線を引いて抽出する。2色の線が引かれているものは、記憶に残らなかった覚えにくいものという認識をもつ。

3. 2色の線が引かれている箇所を重点的に読む。今までで一番速いスピードで読み、頭に叩き込む。

このレバレッジ記憶法は、全体を俯瞰し、わからないことを抽出し、覚えにくいことを刷り込む、という暗記法です。効率的に勉強し、確実に結果を出したい人は、ぜひ試してみてください。

 

復習4回で確実に記憶する方法

東京大学薬学部の池谷裕二教授によると、脳科学的に最も効率的なのは次のような復習スケジュールだそう。

・学習した翌日に1回目 ・その1週間後に2回目 ・さらに2週間後に3回目 ・さらに1ヶ月後に4回目

もちろん科目や単元にもよりますが、これ以上復習スケジュールを過密にしても、成果が変わらないことが多いといいます。

池谷氏は「記憶というのは、最初が一番大変です」と述べます。たしかに、まったく何の情報もないゼロの状態から知識を得ることは簡単ではありません。しかし、池谷氏によるとその苦労はずっと続くわけではなく、ある一定のレベルに達すると、いろいろな知識と連合して覚えやすくなるらしいのです。つまり、記憶が楽になる地点が必ずあり、そこまで頑張れるかどうか、が鍵を握っているといえるでしょう。

「繰り返し勉強法」は、人によって合うやり方と合わないやり方があります。決まった時間に自宅で勉強できる生活を送っている人、通勤や通学の時間を暗記時間に充てている人など、それぞれの生活習慣によって取り入れやすい方法が見つかるはずです。ぜひ試してみてください。

*** 繰り返し同じものに目を通すには根気が必要です。新しい刺激や驚きもなく、ただただ繰り返すことに疲れきってしまうこともあるでしょう。しかし、何度も繰り返して覚えた記憶は、簡単に忘れることはありません。確実に成果をあげる唯一の記憶法は、「繰り返し」以外はないのです。

ココで成功する人は、『なるほどね、実際に試してみよう』と行動に移すことが出来る人です。

上手くいかない人は、『僕には合わない』等など、理由を見つけて行動しない人。

勉強において、脳の能力にはそんなに差は無いのです。差が付くのは成果が出る方法をやったか、やらないか。

志望大学に合格した人が特別優れているのではなく、特別優れた結果を出す行動を行っていた人が志望大学に受かるのです。

是非自分の脳力を信じ、成果の出やすい方法にチャレンジしてみてください。

霜降りの高級なお肉よりも、赤身のお肉を沢山食べたい、ややふくよかな男です。数多くの失敗を重ねてきた分、数多くのアドバイスが出来るかもしれない可能性を探しています。