コロナウイルスの影響で休校になる学校がほとんどで、宿題はいっぱい出ているものの、他にどんな勉強したらいいですか?という相談をうけることが多くなりました。そこで今回は僕がおすすめする学校の教科書を使った読解のトレーニング方法をご紹介します。
①まず本文を読む。
まずは何も調べずに一通り本文を読みます。このとき意味が分からないor不安がある単語には線を引いておきます。
が、大切なのは「調べない」ことです。特に教科書を読むときは分からない単語を調べて読みがちですが、試験の時は単語の意味が分からなくても読み切らないといけません。その単語の意味が分からない状態で読むことのストレスに慣れていないせいで模試や入試本番で正しく読み切れない人がとても多いです。
普段からまずは単語を調べずに英文を読む習慣をつけておきましょう。
余裕があれば述語(動詞部分)と接続詞と関係詞(thatとか)にチェックを入れておいてください。人間は短時間の間にもガンガン忘れます。本文にメモを残す習慣はリスニング対策のためにもなるので、普段読み終わったあと本文真っ白という人はトレーニングをしていきましょう。
②設問(学校の教科書の場合は省略)
設問がある場合は設問も同じように解いていくのですが、なぜその答えを選んだのか、あとでちゃんとわかるように書き込むようにしておいてください。
別に自分さえわかればいいので線を引くとか丸をつけるとか一言書くとか、なんでも構いません。(英語の教科書の場合は設問も○付けも省略)
こんな感じです。もちろん設問の中でも意味の分からない単語には線を引いておきます。そこまでしてから○付けですね。
緑色の文字は後で書くのでまずは正解を確認しましょう。大切なのは間違えた問題はなぜ間違えたのか、何を知っていたら正解できたのか、ここで必ず認識することです。やり直しノートもしくは問題用紙に書き込んで何が必要なのか自分に刷り込んでください。
では次に本文が正しく読めていたのか確認します。
③解説読む
まずは全訳を読んで自分が思っていた内容と食い違う箇所がないか確認します。
次に先ほど線を引いておいた意味の分からない単語を全訳と見合わせ、意味を書き込みます。(緑の文字)
このとき、本文と照らし合わせてうまく意味が取れない単語のみ辞書を引きましょう。(オレンジの文字)
最後にもう一度、単語の意味が書き込まれた英文を読んで意味が取れないところはないか確認します。
ここで意味が取れない部分は構文が理解できない箇所なので、必ず「先生」に質問しましょう。
ここまで出来たら終わりでもいいですが、まとめノートを作るとさらに効果が上がります。
④まとめノート
内容は
①間違えた箇所と理由、どうすればできるようになるのか(自分なりでいいので)解決方法(左側のページ)
②意味が取れなかった単語リスト(右側のページ)
の2点のみです。②を毎日寝る前に暗記(音読)すると定期テストでは圧倒的な威力を、大学入試の過去問でもかなり有効です。
得点率が5割切っている人はひたすらそれだけやっていてもいいくらいです。
ポイント
①本番は辞書引けない!まず本文を読むときは一切調べずに読む。(細かいところは後で解説見ながら)
②間違えた問題は徹底的に原因究明を!ケアレスミスにも必ず原因がある。必ずそこまで突っこむ。
そしてそれを必ず形にして残すことで自分の間違いパターンを認識していく。
③構文(読解力)と語彙力(単語力)は分けて考える。単語はまとめて覚える方が効果的。
これを休校期間中にコミュニケーションの教科書のレッスン1~3くらいまでやっておくと、
①学校がレッスン1~3はやらない⇒自力でやっているので穴ができない。
②超高速で進む⇒予習済みなので楽勝
③普通に進む⇒授業を受けるだけで復習することになるのでより完璧にできるようになる。
と、休校明けにどんなことになっても安心できます。ぜひお試しあれ!