2、3週間ほど前から、AO入試や推薦入試についていよいよ生徒からの質問が多くなってきました。
子供だけでなく大人にも言えることですが、やはり締め切りが近づくと腰の重い子でも動き始めますよね。
先生的に言えば「もっと早く言ってくれよ…」というところでしょうが。
ところで、表題の件は先日3年生と話していて気が付きました。
優しいというより気弱で、のんびりな性格の3年生と「将来の自分」について話をしていました。
将来の夢が無いということで、将来どんな人になっていたいのか話し合っていたのです。
そこで、将来友達は何人欲しい?ときくと、LINEできる人が2、3人いればいいとのこと。
「ケンカしなくて空気読める感じの優しい子がいい」らしい。
その子に限ったことではないですが、「ケンカになりそうな不穏な空気」を避けるようですね。
友達に対してイライラしたり、「なんでこうしないの?」と指摘したいことがあってもなかなかしない子が多く感じます。
どうして指摘しないのかきくと「空気が悪くなる」「めんどくさい」「我慢すれば済む」という回答が多い。
私は子供の頃喧嘩っ早くて、高校生になっても20歳を超えても友達とよく口論をしました。
ケンカのおかげでより仲良くなった子もいれば、縁が切れた子もいるので、高校生たちにもっとケンカしてほしいなんて思っているわけではありません。
ただ「特定の誰か」に対して「自分個人」が反応することを恐れているような気がして、そこが不安なのです。
高校を卒業して社会にでたら、「みんなに合わせてそつなくこなして」いれば優等生、ということにはなりません。
それどころか自分個人の意見が発表できないと「良い人」ではなく「どうでもいい人」になってしまいます。
他にも、相手が悪いことをしているのを見過ごすと、その子が自分の知らない所で大恥をかいたり怒られたりすることになるかもしれません。
指摘したり意見を言ってあげることも大事です。
だから私が高校生に言いたいのは
1.「言いたいことを言うことは自分の為になる」
2.「言いたいことを言うのは友達の為にもなる」
ということです。
たまにはケンカするのもいい経験です、ケンカして仲直りして他人との距離感が分かるようになります。
一番初めの3年生の子は、将来1000人と友達になって、300人を幸せにするという夢ができたそうです。
みなさんも志望理由書等、頑張って悩んで書いてください。