//どんな学部?どんな仕事?~ファッション編~
どんな学部?どんな仕事?~ファッション編~

どんな学部?どんな仕事?~ファッション編~

将来の夢が見つからない、やりたいことがない、何の学部がいいのかわからない…

ずっとこの悩みを抱えていた生徒が先日「決めた!ファッションデザインを学びたい!」

と明るく報告してきました。

実は前々からデザイン系がいいかもしれないとは言っていたのですが

高校2年生の秋になりやっと決まりました。

「良かったね!!」と大喜びしたのもつかの間、次の瞬間

「でもファッションデザインを勉強するなら、高校の勉強ってしなくてもいいよね??」

…衝撃的な発言を受けました

ちょっとちょっと!高校の勉強に無駄なことなんてない!

なのでまずはファッション編から、どんなことを勉強するのかお話しします。

■Point1ファッションと言っても幅広い

■Lesson1つくるひと

■Point2どんな勉強をするのか

■まとめ

の流れです!

■Point1 ファッションと言っても幅広い

そもそもファッションには「作る人」「売る人」「宣伝する人」など仕事に種類があります

☆つくるひと

ファッションデザイナー/テキスタイルデザイナー/パタンナー/ソーイングスタッフ

☆売るひと

販売士/プレス/バイヤー/店舗開発・運営

☆宣伝するひと

ファッション雑誌編集/ファッションショーコーディネーター/モデル

etc.etc.…

挙げたものは一部ですが、ざっとこういった人たちがいます。

でも名前を聞いただけでは何をやる人かよくわかりませんよね?

ではどんな仕事で、どんな知識が必要なんでしょうか

■Lesson1 つくるひと

☆デザイナー

よく、「服の絵を描く人」だと思われますが、実は描けるだけではデザイナーにはなれません。

実際に作ることができない服を描いても意味がないですし、

自分だけが良いと思う服を描いても売れません。

長いファッションの歴史を知っていて、素材の良さや使い方も知っている

どの色にどういう効果があるのか、どんなシーンで着るといいのか

自分のデザインしたものを見て世の中の人がどう思うのか、

自分は何を伝えたいのか、確立された考え方が必要です。

要するに、ファッションのすべてを経験・体験して知っていて、

新しいものを生み出せる発想力を持っているということですね。

自分本位な考え方ではなく、多角的な視野と豊富な知識、豊かな感受性や表現力も必要です。

 

☆テキスタイルデザイナー

衣料の素材を作る人たちです。綿・ポリエステル・ナイロン・レーヨン…

色んな素材がありますが、それぞれの特性や違いを知っていますか?

最近では防炎、光学、UVカットなどたくさんの特性を持った種類のテキスタイルがあります

それぞれの素材の通気性・摩擦耐性・引っ張り強度などの知識を持ち

どんな繊維が必要とされているのか研究し、織り方編み方なども研究して生み出します。

デザイナーでありながら研究者の要素もあるお仕事ですね。

 

☆パタンナー

デザイナーが描いた絵を、立体的に再現するお仕事です。

人種や年齢によって変わるそれぞれの規格サイズから、人体の動きに合わせたゆとりを計算し

使用される素材の特性も考えて、想像した形を平面に書き起こします。

例えば

本物の鶴を見て感動したデザイナーが折り鶴を描いたとしたら

実際、形にできるように織り方の説明書を作るのがパタンナー

というような感じです。

 

☆ソーイングスタッフ

パタンナーの作成した製図をもとに裁断した布を組み立てて縫製する人です。

無駄な布が出ないように計算されて裁断されている布なので、

縫う場所が1ミリでもずれると綺麗な形にはなりません。

生地の厚さや硬さ、伸縮性などに合わせて、ミシンや針・糸の種類を変えます

縫う部品によって縫い方を変えて、丈夫な服を作ります。

(売る人・宣伝する人は別の機会に!!)

■Point2どんな勉強をするのか

さて、冒頭で書いた「高校の勉強はしなくてもいいよね?」に対して

デザインと高校の勉強は本当に関係ないのでしょうか?

●基本教育は必須

そもそも服飾造形・ファッションビジネスの根本を知るためには

基本教育が必須と考えられている大学がほとんどです。

<英語>もし自分が海外へ出るつもりがなかったとしても

取引先が海外企業だったら、社員に外国の人がいたら、

海外からインタビューを受けたら、日本語で押し切りますか?

どんなに抗ってもグローバル化は確実に進んでいきます。

他国の言語や文化伝統を知ることによって自国の良さや歴史を知ることもできます。

英語はもちろん必須の授業です。

高校の授業よりもリスニングやスピーキングの時間が増えるかもしれません。

<数学>経済や流通、商業科目について勉強する時間があります。

統計学などもあり、グラフやデータから読み取り分析する力が必要です。

もちろん計算や未来予想などの小論文テスト(もしくはレポート)がある可能性もあります。

これは「造形専攻だから関係ない」と切り捨てられるものではなく

どんなものでも「作る人」「売る人」「買う人」がいて成り立っているので

それぞれの分野の人がそれぞれの知識を持っている必要があるのです。

<理科>テキスタイルについて勉強する授業が必ずあります。

ここで実験・観察をして各テキスタイルの性質を研究したり

染色に使う染料や顔料を製作する場合もあります。

どの成分とどの成分が融合してどうなるのか、化学式を使うこともありますし

パソコンでデータを管理し計算することもあるでしょう。

<社会>歴史の授業もあります。ただ、高校までの勉強のように

「日本史」「世界史」「現代社会」などというように科目は分かれてはいません。

人類はどのような歴史を歩んで発展してきたのか、

文化文明・伝統によってどのようにファッションがどう変化していったのか

今がどんな時代で何が必要とされているのか、これからどんな時代がやってくるのか。

今までに培ってきたすべての知識を総合して、様々な角度から探求していきます。

<保健体育>実際に体を動かす体育の授業は1年次に必修の大学が多いです。

ただ研究分野として、保健体育+生物の要素を含んだものがあります。

例えば男性と女性でどのように体のつくりが違うのか、サイズが違うのか

動き方がどう違うのか、国によって体系・サイズはどう異なるのか、

どの場面で使用されるとどういう作りの服にするべきなのか、

人間の体(筋肉や内臓まで!)について知っていなければなりません。

<美術音楽>言うまでもなく美術の知識は必要です。

人体のことをよく知っていれば正しいデッサンができますし

見たものをそのまま、人に伝えられる画力もデザインには必要です。

この基礎ができてから、奇抜なものや斬新なものに応用していくのです…。

技術面だけでなく、技術の知識も、道具の知識も、美術史も知っていなければなりません。

色彩検定の資格をとる場合も多いですが、色にどんな効果があるのか

服を作る人だけでなく、ファッションアドバイザーを目指す人

店舗での配置や出店のためのブランディングにも必要な知識です。

ファッションと音楽は切り離すことのできないものだと言われています。

こちらもファッションショー運営や店舗デザインには必要な知識ですね。

<情報>実は販売・流通・造形すべての部門でこの知識が役立ちます。

そもそも大学に入ってからのレポートや卒業論文はパソコンで管理することがほとんどです。

自分で集めたデータを蓄積するのも、計算ソフトでまとめるのも、レポートを打ち込むのも

自習室もパソコン室だったりします。

デザインや造形は手で行うものもありますが、パソコン上でソフトを使って行うものもあります

ひとつひとつ人の手で作るのが難しい場合は全て機械で行うので

情報をプログラミングするのも、機械に読み取ってもらうように

パソコンで製図するのも必要な力です。もちろん資格もあります。

タイピングや遅い、関数計算が苦手、やらなくてもいいや…

そう思っていたみんなも大学に行ったら

ドラマで見たエリートサラリーマンのようにパソコンを使いこなせるようになるかも?!

■まとめ

今日お話しした「ファッションデザイン」科だけでなく

大学というのは高校までで学んだ知識を応用・発展させる場所です。

化学の知識は化学のテストだけ、数学の知識は数学のテストだけ、で使われるものではありません。

どんな勉強や研究をするとしても高校までで学んだ知識は絶対に必要になりますので

疑わず、今与えられていることは詰め込めるだけ詰め込んでおいてください。

役立てようとおもったらどこまででも役立てられるのが高校までの知識!!

無駄だと思わず、真摯に取り組んでください!!

 

熊本生まれ愛知育ち、 今は岐阜から全国に向けて、やる気の出る勉強法をお届けします。 生徒から「へ~!」と言われたことだけを発信します!