乳酸菌だけじゃ、物足りず。
ヨーグルトの進化が止まりません。最近までは、「プロバイオティクス」、「生きた乳酸菌が腸まで届く」といった、有用な乳酸菌がもてはやされていたとおもったら、今や次なる戦国時代に突入か!?
良質な乳酸菌は当たり前、加えて「もう一つのアピールポイント」を打ち出した商品が台頭しています。
そこで今回は、最新ヨーグルトを厳選!気になる7つのトレンドをご紹介します。
◆1. グラノーラがおいしいトロトロ系(美味しさ重視)
「グラノーラをおいしく食べるヨーグルト」をイメージして各社から発売されているのが、かたさをなくしてとろみを強調させたタイプ。生乳100%の本格派で、パックに充填する前に発酵をさせる「全発酵タイプ」のものが主流。
このとろみはスムージーや料理などにも使いやすいため、一度買うと手放せなくなるほど重宝する、「こういうのが欲しかった!」的なヨーグルトです。
◆2. 豆乳ヨーグルト(コレステロール低下)
・恵 megumi ガセリ菌SP株 豆乳仕立て(雪印メグミルク)
牛乳ではなく「豆乳」を使って発酵させたヨーグルト。これまでにも細々と存在していたものの、どうしても「豆腐くささ」が気になり、お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
ところが、あのスタバプリンを作る「トーラク」が製造、雪印ブランドとして発売された商品がそのイメージを払拭、おいしい豆乳ヨーグルトが増え始めています。牛乳が苦手な人はもちろんのこと、コレステロールが気になる人にも嬉しいゼロ設計。
◆3. 希少糖入り(カロリー控えめ)
いわゆる「太りにくい甘味料」として彗星のごとく現れた「希少糖」を使用したヨーグルト。希少糖はカロリーがゼロに近いため、全体としてしっかり甘さがありながらも、低カロリーに仕上っていてヘルシー欲を満たしてくれます。
飲むタイプが多く、ヘルシーなのに本格・濃厚であることをアピールしている「こだわり系」も要チェック。
◆4. 無添加(こどもでも安心)
子供にも食べやすくて安全なものを…と思い、4連パックのフルーツ味を手にとって見ると、増粘剤、酸味料、香料、甘味料…。余計なもの入りまくりで大ショック!
そんな人を救ってくれるような「無添加タイプ(香料・安定剤不使用)」もちゃんと存在しています。食べてみると、しっかり濃厚で懐かしい味わい。こういうヨーグルトはいつの時代も求められる理想形なのかもしれません。
◆5. ダイエット・生活習慣病対策(脂肪ゼロ)
まるでトクホ飲料のようなうたい文句!肥満や生活習慣病を心配する人にピッタリの「脂肪ゼロ+α」のヨーグルト。
例えばコチラは、ゼロ系コーラにも入っている「難消化性デキストリン(食物繊維)」を加えたタイプで、食事の最初に食べることで糖や脂肪の吸収を抑えてくれるため、取り入れやすさはバツグン。もしかすると飲料よりも習慣化しやすいかもしれません。
◆6. ダブル乳酸菌入り(受験にオススメ!)
プロバイオティクスヨーグルトに使われる2種の乳酸菌をかけ合わせ、免疫力を多角的にアップさせようという目的。絶対に風邪をひけない受験生は、このタイプのヨーグルトがおすすめ!
花粉症対策にも。
そもそも花粉症に対するヨーグルトの有効性は色々と議論されていますが、期待をし過ぎずに食べ続けてみるのが良いのかもしれません。この季節、本気で悩む人には気になるヨーグルトです。
◆7. 高タンパク質系(美容)
加齢に負けず美しさを維持するには、やっぱり「たんぱく質」。その期待に朝からこたえてくれそうなたんぱく質リッチなヨーグルトです。
その量、通常のものに比べて約3倍!プロテインを飲むよりラクチンですし、美肌作りを願って夜寝る前に食べるのも良さそう。美容意識の高い人が選びそうな逸品です。
監修:スギ アカツキ
食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。
食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。人気ブログも手がけている。